誰もが知る歴史の裏側で、緻密な諜報戦が繰り広げられていた。幕末の志士の名と勇猛果敢な行動は歴史に刻まれている。しかし、名もなき忍者たちを、私たちは知らない。最前線の実行部隊、つまりは「下忍」のことを。主演は日本映画界の至宝・寛一郎。「ナミヤ雑貨店の軌跡」「菊とギロチン」で数々の新人賞を受賞した実力派俳優が、壮絶なる死闘に挑んだ。大ヒット作品「猫侍」以来の時代劇でメガホンを取る山口義高監督。「キングダム」で鮮烈なアクションを魅せた坂口拓。今後の日本映画を担う三人が贈る、圧倒的な本格忍者バトル!
武士による統治が終わろうとしている幕末。忍者と呼ばれるものは、もはや時代遅れとなっていた。竜(寛一郎)は、忍者組織の最下層である「下忍」の末裔であるが、今や抜け忍となり江戸で暮らしている。そんなある日、竜はその出自を見抜かれて勝海舟(津田寛治)にスカウトされて密命を授かる。それは、「江戸に嫁がせた薩摩藩の姫・静(山口まゆ)を奪還して国に送り戻せ」というものだった。